2台のAtom Cam2で流星のリアルタイム検出

北向きカメラ (2023年1月10日の晩). 長めの経路の流星を2発ゲット.
南向きカメラ (2023年1月10日の晩). 綺麗な月暈が出ていたようだ.

 meteor-detect (製作者: 長谷川均氏/東京) を使ったリアルタイム検出を動かすことできるようになったので、現在運用中の2台の Atom Cam2 について、1台の PC で同時にリアルタイム検出が可能か、テストしてみました。先に結論を述べると、とりあえず2台分、リアルタイム検出が動いてました。

 なお PC は CPUが Core i5-8400 (2.80GHz)、メモリが 16GB という感じで、ネット環境は WiFi で接続しています。ちなみに無線親機は tp-link の Archer AX73 です(ATOM カメラたちもこの無線機を介しています)。

コマンドプロンプトを2つ開き、カメラごとに meteor-detect のリアルタイム検出を動かしている様子.

 (私の場合ですが)2台のカメラについて meteor-detect のリアルタイム検出を走らせるときは、コマンドプロンプトを2つ開きました。上の例は、カメラごとにリアルタイム検出の指令を打って、プログラムを動かしいます。

2台分のリアルタイム検出を走らせているときのPCの状態.

 ちなみに、2台分のリアルタイム検出を動かしているとき、PC がどんな状態になっているのか、一応確かめてみました。概ね CPU 使用率は 40~50%メモリも50%くらいでした。1時間くらい PC の状態を監視していたのですが、ふと暇になって Chrome を立ち上げてネットサーフィンをしたところ、片方のプログラムが「応答無し」になり、沈黙していまいました (^^; 30分くらい経っても復活しなかったので、沈黙した側のコマンドプロンプトを閉じ、再度リアルタイム検出を走らせると、ちゃんと2台分動いてました。PC のスペックにもよるでしょうが、リアルタイム検出中は他に何もしないのが吉ですね。

 もちろん、PC が2台ある場合は、カメラごとに分けても良いでしょう。テストの結果を見るかぎり、搭載メモリが8GBのPCだと、1台のPCで2台分リアルタイム検出をするのはしんどいかもしれません。ところで、リアルタイム検出については、以下のようなお話も:

meineko さんのツイートとリプライ. (余談ですが、meineko さんは日本を代表する変光星観測者です)

 通信が安定しないこともあるので、私はリアルタイム検出におけるある程度の見落としは仕方ないと感じております。一方で、(1)リアルタイム(2)自動検出(3)検出結果がすぐ確認できる(4)しかも無料、という点を見えれば、これに勝るものはないでしょう。今後、リアルタイム検出するか、後からサルベージするかは、私の場合、目的によって使い分けると思います (^^v

 ところで、これまでモニターしてきたデータは全て保存してあります。1年以上運用した1台の ATOM のデータだけで約 1TB もあり (途中カメラの故障で休止期間があったが)、最近 D ドライブの HDD を 4TB から 8TB に増設しました。過去の元データについては、ある程度サルベージが完了したら、削除する予定です。

 

カテゴリー: AtomCam2, 天文教育・普及, 流星 タグ: , パーマリンク

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