天体観測の界隈では手元を照らしたりするのに、赤色の減光ライトを昔から使っている方、多いと思います。私も子どもころ、地元 (ドリーム21) の天文教室で減光ライトのことを教えてもらって、懐中電灯に赤いセロハンを巻いて使ってました。そんなこともあり、仕事においても、毎年夏の時期、子ども向けの天文教室を実施するときは、100均のライトを改造した減光ライトを配っています。
職場のイベントにおいては、ダイソーに長年ラインナップされている単三1本でLEDが点灯するタイプのものを使用しています。これは、ヘッド部分をバラせば、赤セロハンを内蔵させることができます。子どもが使うことも考えれば、単にライトの外側に赤セロハンを輪ゴムなどでとめる方法より、長持ちする工作方法です。長年、このライトを赤セロハンで改造し続けてきましたが(たぶん軽く100台以上)、工作は手作業なので、効率はあまり良くありませんでした。
そこでふと、ライトを保護しているクリアパーツをクリア系の赤色で 3D プリントできないか思いつきました。少し調べてみると、フィラメントは PETG を使えば良さそうだったので、試しにアマゾンで購入 (eSUN製) 。
3Dモデルについては、とても簡単な形状なので、寸法だけ正確に測っておけば Tinkercad とかで、チャチャっと作れてしまうレベルです。しかし最近、私はえらいズボらになってしまい、手書きのポンチ図と適当なプロンプトを生成AI (Claude) に投げ込めば、自動で STL を作ってくれることを知り、今回も AI まかせで作らせました。そして、これを手持ちの Bambu Lab A1 mini でプリント。
印刷できたものは、LED を保護しているクリアパーツの代わりに置き換えます。なお印刷のとき、トップ面と底面パターンの設定を「アルキメデス螺旋」にしました。はじめテスト印刷したさい、何も考えずにデフォルトの「直線」系で印刷したのですが、この場合、細かな直線的なスジの影響で、光線が一方向に分散する現象が生じました。これでは減光ライトとして使いずらそうでした。一方で螺旋状の積層だと実用的な(ホワっとまんべんなく照らしてくれる)光線になってくれました。
3Dプリント改造と赤セロハン改造を見比べてみると、減光具合は同じくらいで、色も似たような感じの光に。個人的には手作業による加工が楽になったので、そこそこ満足な仕上がりになったかなと。
実際に照らしてみたときの比較は上写真のとおり。3Dプリント改造ライトは、赤色のPETGクリアを使っているとはいえ、仕上がりの透明度が高くないので、デフューザーとしての役割も強く出る半面、LED 独特の指向性があまり感じられません(優しくホワ~っと照らす感じ)。一方で、赤セロハン改造のほうはLEDの指向性が強く残っていることがわかります(局所的に必要なところだけを照らすならこちらのほうが良い?)。どちらが、天体観測で使いやすいかは、人によるかもしれません。
なお、本ライトの改造には少々コツがいります。まずヘッド部分の取り外し、ネジが切っているわけではないので、上写真のように、隙間にマイナスドライバー等で少しずつ(ジワジワと)上方へ引っこ抜く必要があります。あまり力まかせにズッポーンと抜くと、勢い余って内部の配線と半田付けがとれる場合があります。まぁ、もしそうなっても、簡単な配線なので、中学校(技術)程度でやる半田付けの経験があれば、簡単に治せますのでご安心あれ。
赤セロハンと3Dプリント、コスパが良いのは断然セロハンだと思いますが(3Dプリントはい印刷機やフィラメントもいるし… )、まぁ、改造作業は3Dプリントのほうが圧倒的に楽でした。半分趣味みたいなことが(自分は楽しみながらやっているし)、お客さんに配布するライトとして仕事に活かせるのだから、こういう改造もアリということで (^^/











