火球の監視
まずは火球について、比較明合成した写真を10発アップ。観測は徳島県阿南市にて。ATOM Cam2 を北と南向きにセットし、2台体制で監視している。以下、10発中8発については、ATOM Cam2 標準アプリで自動検出されたものです。他2発は、SNS を眺めていて、火球の情報をたまたま拝見し、それを元にデータを目視でサルベージしたもの。時計は例によって (アプリ側の問題で) 数秒ずれていると思います。
ちなみに、10月23日に検出したデータですが、火球が二重に写ってしまっています。これは、後程詳しく触れますが、強雨対策で施していた自作のアクリルカバーの影響です・・・
動画データについては YouTube にアップしています。単発ないしは複数で編集・UPしており、統一感がありませんが… 一応、blog 内でまとめておく。なお12月14日2時30分頃の火球は、ふたご群ですね(流星群は後程紹介するとおり、まとめ動画を作っています)。ATOM Cam2 での火球検出はもう何度も経験していますが、朝起きたとき標準アプリのアラート一覧をチェックし、火球が受かっていると、一気に目が覚めますね (^^v この火球が受かっていたときのワクワクは病みつきになる。
2023年のペルセ群とふたご群
今年のペルセウス座流星群とふたご座流星群は、徳島では両方とも極大夜 (8/13 & 12/14) は快曇でまったく観測できなかった。ここで紹介するのは、極大前夜のデータとなる。ATOM Cam2 (カメラ) は北向きと南向きの2台体制で (カラー撮影)、流星の検出には東京の長谷川均さんが開発された meteor-detect (python) を用いている。以下の動画は、北&南向きのカメラで検出したものを、時系列で合体している。そのため、動画を見ていると、写っている星や景色も時々パッパッと切替るのであしからず。
ちなみに、ATOM Cam2 のカラー映像は若干緑がかっているので、比較明合成した画像はカラーバランスを少し整えています。あと夏と冬のデータを見ると、気温の影響だと思いますが、明らかにノイズの量が違いますね。
最近の雨対策
ATOM Cam2 は一応、防水仕様ですが、強い雨に打たれると、どこからか水が内部にさすようで、レンズの保護カバー内部が結露するようになったり、電気的に故障する場合もあります。かれこれ、私は強雨で計3台の ATOM Cam2 が天に召されました。
そのため、自分は住宅用の気密テープを前面パネル四隅に貼っていた時期もあったのですが(過去記事参照)、強雨のさいは容赦なくカメラが水没(故障)しました。せっかくなので、壊れたカメラを分解して、どこから水が浸入したのか調べてみると、どうやら一番怪しいかったが SD カードの差込口と、前面パネル部分でした。
SDの差込み口は一応、シリコンカバーがついています。しかしカメラをイナバウアー状態で空に向けているので、雨が降るとシリコンカバーの部分に直接雨があたり、水の侵入を容易く許してしまうのだと思います。その証拠にSD差込口から水が出てきたり、SDカードの金属部ももれなく錆びてました(このとき128GBのmicroSDカードもご臨終orz)。
あとカメラの前面パネル部については(レンズ保護ガラス部も含め)、もちろん防水パッキンが存在しています。しかしカメラを空に向けた状態での運用(しかも屋外放置)では、各部紫外線による劣化が進みやすく、防水性能の低下を招くのだと思われます。ましてや、カメラを空に向けているので、前面パネル部にもビシバシと直接雨があたります。
そこで、ATOM Cam2 の前面パネル部と、SD差込口に雨が直接あたらないように、アクリルカバーを自作し、数ヶ月だけこれをカメラに被せて運用していました。
この自作カバーについては、狙い通り強い雨が降っても、水が浸入すると思われる部分に雨が直接当たらなくなりました。数ヶ月運用して、幾度かの強雨も乗り越え、水没の心配がほぼ無くなったぞ!万歳!となりました。し、しかし… 先に紹介したとおり、カバーが原因で火球が二重に写ってしまうことが判明し、それ以降使わなくなりました。恐らく、アクリルに細かなすり傷があるので、それが原因でしょう(新品の材料ではなく、ケチっていつかの端材を使ったのが良くなかったかな… )。
そして、次に考え出したのが、UV カットフィルムの貼り付けです。このフィルムをべったり前面パネルに貼りつけ、前面パネルからの雨滴の侵入を防ぎます。このとき、四方は数mmほどカメラからはみ出すようにフィルムを貼り、はみ出した部分はカメラの側面に折り込んであげます。さらに、ビニールテープで四方をグルっと一巻きすることで、折り込んだフィルムの粘着部を補強。ビニールテープを巻くことで、ちょうどSDカードの差込口も保護できます。もちろん、SDカードからデータを抜き出したいときは、ビニールテープを剥ぐ必要があります。ちょっと面倒ですが、カメラが雨で壊れるよりマシです。
現在、この補強方法で数ヶ月運用していますが、今のところ強雨による水没事故や、火球が二重に写るようなことは発生していません(念のためカメラ背面のスピーカー部分もビニールテープで塞いでいます)。ちなみに、UVカットフィルムを選んだのは、気休めでもカメラの劣化が防げればと思いチョイス。効果のほどは未知数ですが、そもそも貼り付けたフィルム自体の劣化もあるでしょうから、紫外線対策はやっていて損は無い気がします(人間のお肌と同じ!?)。