2台のAtom Cam2で流星のリアルタイム検出

北向きカメラ (2023年1月10日の晩). 長めの経路の流星を2発ゲット.
南向きカメラ (2023年1月10日の晩). 綺麗な月暈が出ていたようだ.

 meteor-detect (製作者: 長谷川均氏/東京) を使ったリアルタイム検出を動かすことできるようになったので、現在運用中の2台の Atom Cam2 について、1台の PC で同時にリアルタイム検出が可能か、テストしてみました。先に結論を述べると、とりあえず2台分、リアルタイム検出が動いてました。

 なお PC は CPUが Core i5-8400 (2.80GHz)、メモリが 16GB という感じで、ネット環境は WiFi で接続しています。ちなみに無線親機は tp-link の Archer AX73 です(ATOM カメラたちもこの無線機を介しています)。

コマンドプロンプトを2つ開き、カメラごとに meteor-detect のリアルタイム検出を動かしている様子.

 (私の場合ですが)2台のカメラについて meteor-detect のリアルタイム検出を走らせるときは、コマンドプロンプトを2つ開きました。上の例は、カメラごとにリアルタイム検出の指令を打って、プログラムを動かしいます。

2台分のリアルタイム検出を走らせているときのPCの状態.

 ちなみに、2台分のリアルタイム検出を動かしているとき、PC がどんな状態になっているのか、一応確かめてみました。概ね CPU 使用率は 40~50%メモリも50%くらいでした。1時間くらい PC の状態を監視していたのですが、ふと暇になって Chrome を立ち上げてネットサーフィンをしたところ、片方のプログラムが「応答無し」になり、沈黙していまいました (^^; 30分くらい経っても復活しなかったので、沈黙した側のコマンドプロンプトを閉じ、再度リアルタイム検出を走らせると、ちゃんと2台分動いてました。PC のスペックにもよるでしょうが、リアルタイム検出中は他に何もしないのが吉ですね。

 もちろん、PC が2台ある場合は、カメラごとに分けても良いでしょう。テストの結果を見るかぎり、搭載メモリが8GBのPCだと、1台のPCで2台分リアルタイム検出をするのはしんどいかもしれません。ところで、リアルタイム検出については、以下のようなお話も:

meineko さんのツイートとリプライ. (余談ですが、meineko さんは日本を代表する変光星観測者です)

 通信が安定しないこともあるので、私はリアルタイム検出におけるある程度の見落としは仕方ないと感じております。一方で、(1)リアルタイム(2)自動検出(3)検出結果がすぐ確認できる(4)しかも無料、という点を見えれば、これに勝るものはないでしょう。今後、リアルタイム検出するか、後からサルベージするかは、私の場合、目的によって使い分けると思います (^^v

 ところで、これまでモニターしてきたデータは全て保存してあります。1年以上運用した1台の ATOM のデータだけで約 1TB もあり (途中カメラの故障で休止期間があったが)、最近 D ドライブの HDD を 4TB から 8TB に増設しました。過去の元データについては、ある程度サルベージが完了したら、削除する予定です。

 

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meteor-detect を用いた流星のリアルタイム検出

2台のATOM Cam2 で撮影した2023年しぶんぎ座流星群 (1月3日極大夜). 北向きカメラはリアルタイム検出、南向きカメラは撮影後にサルベージ. 散在も混じっています.

 meteor-detect (開発者: 長谷川均氏/東京) の神髄は ATOM Cam2 で流星のリアルタイム検出ができる点といっても過言ではないでしょう。meteor-detect を導入以後、私はなぜかリアルタイム検出をうまく動かせなかったのですが、昨年末ごろから、ついに動かすことができました (T_T/

 さっそく、2023年のしぶんぎ座流星群の極大夜で運用してみたところ、正常に動作していることを確認できました。流星群じたいは2台の ATOM Cam2 を走らせ、1つは南向き、もう一つは北向きに。リアルタイム検出は北向きカメラに対して作動させました。以下、簡単にやり方をまとめておきます (PC に meteor-detect が入っている&動作していることが前提)。

 まずは ATOM 側のスマホアプリにて、「設定 (歯車のマーク)」-> 「その他」 -> 「PC で再生」 -> 「オンにする」という順番で、設定を行います。この設定を行うと、下記のような画面が現れます。

 じつはこの機能、 PC 上で VLC を使えば、ATOM Cam2 の映像が見られるようになる設定です。いつの間にこんな機能が!!それはさておき、表示されたリンクを使って、コマンドプロンプト (PC) で下記のような感じで meteor-detect 側に指令を出します。

python atomcam.py -e 2 -u rtsp://8433:0000@192.000.0.01/live

 上記のリンクはダミーです。 “-e 2” の部分はオプション設定で、私は検出された動画を2秒で切り出して欲しいので、こうしています(このオプションは省いても大丈夫)。なお WiFi (通信)の設定など人によって運用の仕方が異なるとは思いますが、おそらく多くの人は毎回 ATOM アプリが示してくれるリンクが変わっているはずなので、リアルタイム検出のコマンドを打つときは、リンクの情報を確認しておいたほうが良いでしょう。

コマンドプロンプトでリアルタイム検出が始まったところの様子.
リアルタイム検出がスタートすると、ATOM 側の映像が PC 上にも表示されます。「×」を押して消しても、何度も表示されるので、私は最小化しています.

 ちなみに、meteor-detect の readme を改めてよく見ると、

ATOMCam2のファームウェアバージョン4.58.0.91 以降から正式に RTSP をサポートしたので atomcam_tools のインストールがなくてもリアルタイム検出が可能になった。ただし、ATOMCam Swingの場合はこれがないとRTSP配信ができないので必要となる。

と書いてありました。なるほど、と思って ATOM のファームウェアアップデートの履歴を公式 HP に見に行ってみました。

ATOM Cam ファームウェア更新の履歴 (公式HPよりスクショ).

 すると、2022年5月18日から RTSP がサポートされていたようです。私は atomcam_tools がうまく動かせなかったので、リアルタイム検出は「まぁ、そのうちできたらエエか」ぐらいに思っていました。ところが、たまたま年末に Facebook で、 meteor-detect ユーザーのお一人である岡山の T さんの投稿にコメントしたところ、「meteor-detect じたいが入っているなら、リアルタイム検出はこんな感じで簡単にできるよ」という情報を頂戴。実際やってみると、「ええ!こんなに簡単だったのか!」とびっくり (^^; いかに自分が長谷川さんのマニュアル (readme) をちゃんと読んでいなかったか… 反省でございますw

 何はともあれ、リアルタイム検出が使えるようになり、ATOM Cam2 を使った流星撮影がさらにハッピーになりそうです (^^v

PS.
 リアルタイム検出は1台の PC で、2台のカメラについて動作できるのかな?!また試してみないと。

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meteor-detect の自動ループ処理

自作のバッチファイルは meteor-detect プログラムと同じ階層に置いて実行しています.

 Atom Cam2 で流星撮影を行っているユーザーにとって、Python の meteor-detect は必殺のプログラムです(製作者: 長谷川均氏/東京)。このプログラムのおかげで、超効率的に流星を検出することができます。このプログラムの利用者は恐らく、リアルタイムで検出コードを走らせている方が多いかと思いますが、私はなぜかまだうまく動かず… とりあえず、撮りためたデータを後から、検出にかけています。

 meteor-detect を使って、撮影後のデータを調べる場合(デフォルトでは)、1時間置きに保存されているディレクトリに対して、毎回時刻を変えてコマンドプロンプトに指令を打たねばなりません。この方法で地道にやり続けても良かったのですが、人間どうしても楽をしたいという欲が出てくるので、どうにか検出範囲を指定して、ループ処理してくれるバッチファイルを作りたくて仕方がありませんでした (^^; とはいえ、なかなか集中した時間がとれずにいましたが、今年のふたご座流星群ではいよいよ、ATOM Cam2 を2台体制にしたこともあり、これを機に集中して手を動かしました。

 しかし!期待しないでください(え、そもそも需要無い? ^^;)。私は3流のナンチャッテ R 使いなので、中身はとってもショボイです。でも一応、1日おきのデータに対して自動ループ処理ができたし、目的は達せています。公開するのも恥ずかしいレベルですが、少しでも誰かの役に立てば幸いです。

set yyyymmdd=20221215
set startHH=18
set   endHH=23

for /l %%i in (%startHH%, 1, %endHH%) do (
  python atomcam.py -e 2 -d %yyyymmdd% -h %%i  
)

set yyyymmdd=20221216
set startHH=0
set   endHH=5

for /l %%i in (%startHH%, 1, %endHH%) do (
  python atomcam.py -e 2 -d %yyyymmdd% -h 0%%i  
)

 使い方は基本、set という部分の数字について、サルベージしたい任意の年月日と時刻を入力して使います (この変更作業はメモ帳やサクラエディタなどを使うと良き)。例えば上記の場合、前半夜として2022年12月15日18時~23時、後半夜として16日0時~5時をサルベージ範囲としています。これをメモ帳などで、拡張子 .bat として保存します。そして、サルベージしたいディレクトリ群 (meteor-detect プログラムファイル) と同じ階層に置いておけば、冒頭の画像にあるようにバッチファイルをダブルクリックすると、指定した範囲のディレクトリについて、自動で meteor-detect を実行し続けてくれます。

自作のバッチファイルで検出の指令を出しはじめたところ.
23時から翌日0時へと、ループ処理が切り替わったところ.

 プログラムが得意な人がみたら、なんて無駄なコードの書き方なんだと怒られてしまいそうですが・・・ 先にも述べた通り、私の目的は達せられているので、これでヨシとしますw これまで観測したデータは念のため全部残していたので(200日以上)、過去データのサルベージ効率が一気にUPします。

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【固定撮影版】Atom Cam2 で撮る2022年ふたご座流星群

2022年12月14日の晩に南向きの空で撮れたふたご座流星群 (散在も混じっている). 19時~28時頃の間に検出された流星を比較明合成 (計134枚). 画像はステライメージでカラーバランスなどを調整. 撮影はカラーモードにて.

 今年のふたご座流星群だけで、3つ目の記事になります。先に挙げた記事 ([1], [2]) は、ATOM Cam2 を赤道儀に載せて撮りましたが、本記事はいつもの南向きの固定撮影版のまとめとなります。以下、12/14 の極大日について、1時間置きに検出された流星を比較明合成した画像をまとめておきます (なお上記の写真はこれらを全て合成したものです)。

ふたご座流星群 (2022-12-14, 19h~20h)
ふたご座流星群 (2022-12-14, 20h~21h)
ふたご座流星群 (2022-12-14, 21h~22h)
ふたご座流星群 (2022-12-14, 22h~23h)
ふたご座流星群 (2022-12-14, 24h~25h)
ふたご座流星群 (2022-12-14, 25h~26h)
ふたご座流星群 (2022-12-14, 26h~27h)
ふたご座流星群 (2022-12-14, 27h~28h)

 あと極大前日 (12/13) については、30~40程度の検出。参考までに全て比較明合成した写真を下記に UP しておきます。

2022年12月13日の晩に南向きの空で撮れたふたご座流星群 (散在も混じっている). 21時~30時頃の間に検出された流星を比較明合成 (計37枚). こちらは特に色や明るさの調整はしていない.

 それから、それぞれ 12/13, 12/14 の晩に検出された流星たちを一つの動画にまとめてみました。これまで、検出された動画は meteor-detect のデフォルトでは、再生時間1秒の切り出しでしたが、以下のように、試しに2秒に設定を変更しています (以下、コマンドの例)。

python atomcam.py -d 20221214 -e 2 -h 01 

“-e 2” という部分がミソで、切り出す動画の長さ (単位: 秒) の指定になります。なぜ2秒にしたかというと、ときどき継続時間の長い流星だと、流星が尻切れトンボになっていたり、1つの流星が二つのファイルに分かれることがあったので、気持ち延ばしてみた次第。ただ、今回のように大量に流星がサルベージされた場合、全ての動画を繋ぐと、単純に尺が今までの倍の長さになるのは言わずもがなである。

2022年12月13日と14日の二晩にわたって、検出された流星たちをまとめた動画です. 極大日のデータは 1:12 あたりから再生されます.

 ところで、以前書いたように、私は ATOM Cam2 で撮ったデータは撮影後に meteor-detect でサルベージしています。そのため、サルベージの指令は1時間置きのデータに対してコマンドを打たねばならなかったのですが… やっとうまいこと、一晩のデータについて、自動でループ処理してくれるバッチファイルを作ることができました。今回はそのお陰で、PC を放置していれば勝手にサルベージしてくれたので、効率がさらにアップしてハッピーになれました。meteor-detect の利用者の場合、多くの人がリアルタイム検出をしていると思うので、需要は無いかもしれませんが、我流のバッチ処理についてはまた改めて記事を書こうかな。

※流星の検出には東京の長谷川均氏が開発された meteor-detect (Python) を用いています。

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Atom Cam2 で撮る2022年ふたご座流星群 (12/14)

2022年12月14日の晩に撮れたふたご座流星群 (散在も混じっている). 23:55~26:17 頃に検出された流星を比較明合成 (計39個). 画像はステライメージでカラーバランスを調整. 撮影はカラーモードにて.

 極大日の夜にも Atom Cam2 を赤道儀 (EM-1) に載せて撮りました!前の blog 記事で極軸を追い込むとか言いながら、仕事帰りでヘトヘトで、しかも風と寒さでちょっと心が折れたので、また適当にポン置きしてしまいましたorz それでも気持ち前日よりかは追尾エラーが少ない気がします (?!)。 撮影の開始時刻が遅いのは、職場の流星観察会 + 某お天気会社の流星ライブ中継に協力していた関係です。快晴だったので、観察会は大成功、ライブ中継も多くの方が視聴してくださっていました。感謝感謝。

 撮影開始が遅くなったとはいえ、流星については、わずか2時間くらいで、約30~40個も検出されています。撮影は朝まで続けたのですが、残念ながら27時過ぎくらいから雲が多くなってしまいました。撮影高度が低くなるにつれて、お隣の家が写ってくるので、画のゴチャつき回避として、上記写真の比較明合成には使いませんでした。比較明合成時はリゲルとポルックスを基準点にしました。あと検出された流星たちの動画も作成しています。こちらは約50個の流星たちを繋ぎ合わせています。

 今年のふたご座流星群は二日間、Atom Cam2 で放射点を入れて、適当に設置した赤道儀で撮影を行いました。画質は当然一眼レフや高感度ミラーレスには敵いませんが、撮影の手軽さ、本体価格の安さのおかげで、流星の動画撮影ユーザーを爆発的に増やしたのではないでしょうか。

 なお、これらの画像や動画がサクっと効率良く作れるのも、東京の長谷川均さんが開発された meteor-detect (Python) のおかげでございます☆ 仕事で使えそうな教育・普及向けの資料をオリジナルデータで作ることもできるので、引き続き 2023年のペルセ群も楽しみです。

 ところで、Atom Cam2 はもう一台運用しています。南向きの 12/13, 12/14 の固定撮影については、まだサルベージができていないので、完了次第また記事を書くかもしれません。

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Atom Cam2 で撮る2022年ふたご座流星群 (12/13)

2022年12月13日の晩に撮れたふたご座流星群. 24時~26時の流星を比較明合成. 左下の明るいのは月.

 最近 Atom Cam2 を1台買い増ししたので、今回その1台を赤道儀 (EM-1) に載せて一晩撮ってみました。上の写真は24時~26時に検出された流星たち。いい感じに、流星群感が出ています。24時より前(放射点が東に低いとき)の検出例もあるのですが、自宅や庭木が写っており、合成するとゴチャつくので、カットしています。

 ところで、AtomCam2 は広視野なので、ステライメージで処理する場合、基準星をうまく選んでおかないと、恒星がうまく重ならない印象もありました。ただし、今回私は赤道儀をかなり適当に設置したので、もうちょっと真面目に極軸合わせをした状態で撮って合成するとどうなるのか、試す余地があると思っています。(上の写真、日時がズレて重なっているのは、追尾エラーの影響でしょう。)

 検出された流星の動画は下記 YouTube にまとめています。ちなみに、今回前半夜からピュンピュン流星が飛んでいた印象ですが、ナゼか26時以降朝までほぼパタリと検出されなくなりました。何はともあれ、今夜14日は活動がピークらしいので、引き続き AtomCam2 で撮影を続けてみます☆

※流星の検出には東京の長谷川均氏が開発された meteor-detect (Python) を用いています。

 

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Atom Cam2 を用いた流星撮影

2021年7月頃に購入した Atom Cam2 と付属品.

はじめに

 Atom Cam2 というカメラはアトムテック株式会社が販売しているネットワークカメラです。防水・防塵(IP67)が謳われており、屋内のみならず屋外での使用も想定されています。無線のネットワーク環境スマホがあれば、手軽に(防犯や監視カメラなどとして)運用開始できます。私が2021年7月に購入したときは、本体価格 2980 円 (税抜き)、送料 850 円、という感じで、合計 3830 円で買えました。2022年10月時点は、本体価格が税込み 3480 円となっており、少々値上がりしているようです。

 カメラの基本スペックなどは、販売元のホームページに書いてあるので詳細はそちらを参照されたい(以下、かいつまんでカメラの紹介)。解像度は動画も静止画も 1920 × 1080 (1080P) で撮ることができます。画角は約120°あるらしく、通常の防犯や監視目的としては、十分なスペックでしょうか。記録メディアは MicroSD カードとなっており、公式では最大 32GB まで使えます(なお私は推奨されていない128GBを差して運用している)。電源は5V, 1A あれば動作し、付属のケーブルは本体側が Micro USB typeB, ACアダプタ側が USB typeA になっています。Micro typeB 側の差込口は防水的な処理が施されており、 挿し込むときはシリコン系の抵抗感があります。しかしながら、ACアダプタ側は TypeA の差込口も含め、特に防水処理が無いので、屋外で運用する場合は雨天時の対策・工夫がいります。あと、カメラの台座はそこそこ強力な磁石になっており、壁面に取り付けることも可能です。磁石がひっつかない素材であっても、円形の金属板 (+ 両面テープ) が付属しており、これを好きなところに貼れば設置場所を選ばないです(屋外の場合、問題になるのは電源ケーブルの取り回しではないだろうか)。

 さて、今回紹介するのは、この AtomCam2 を使った我流の流星撮影について。本来このカメラの使用目的とは逸脱した(+ 過酷な)使い方なので、あくまで参考事例としてお考え頂きたい。そのためか、私の場合1台目のカメラは1年も経たずに壊れています。真似をしてカメラが壊れたとしても、責任は負いかねるので、予めご了承頂きたい。

カメラの設置(と雨対策)

自宅の南側窓(シャッター)に設置したAtom Cam2. 軒が小さいので、強い雨が降るときは電源もカメラも退避させている.
シャッターに磁石で張りつくAtom Cam2. 風の強い日でも頑張って引っついている。エビぞり状態なので、アプリで映像を反転させる必要がある.

 最初カメラの設置については、かなり悩んだが、現状自宅の窓にあるシャッターを下ろし、そこに磁石パワーを使って張り付けています。カメラが向いている方位はほぼ南。雨の日はなるべく屋内に退避させているが、にわか雨にやれることもしばしばあり、軒が小さいので、強い雨だとかなり水をかぶっていることがありました。

レンズカバー内部の結露. 強い雨によって、機器内部への浸水があったものと考えられる.
浸水しそうな前面パネル部を住宅用の気密テープで保護した様子. (これは逝ってしまった1代目. レンズカバーが無いのは分解して遊んでいたため.)

 2022年5月27日には強い雨に何回か打たれたせいか、レンズ保護カバーの内部が結露するようになってしまいました。私の場合、何度かカメラ用のドライボックスに1~2日間ほど放置し、結露がマシになったが、一度浸水すると完全には治らず。そもそも、これは監視カメラなので、空に向けて(イナバウアー状態で)使うことは、想定されていないでしょう。そのため、防水カメラとはいえ、前面パネルから (?) の浸水を許してしまったのかもしれません。そこで、カメラの前面には住宅用の気密テープを使って、防水を強化してみる対策を施している。効果のほどはまだわからないが、何もしないよりかはマシでしょうか(強い雨の日はなるべく屋内退避が望ましいとは思う)。

ところで、1代目のカメラは2022年6月末には逝ってしまった。症状としてはSD カードをまったく認識しなくなったのです。非推奨の128 GB を使っていたこともあり、新品の 32GB に差し替えてが時すでに遅し。しまいには電源のオンオフもできなくなり、あえなくご臨終と判断。何が原因かはわからないが、浸水に加え、もしかすると日中の暑さや直射日光が原因だったのかもしれません。暑い時期は日中の屋内退避も、カメラの寿命を延ばす秘訣といったところでしょうか。なお、同年10月頃から2代目の運用を開始しています。

観測時の設定

 Atom Cam2 にはナイトビジョンモードという設定があます。ようはカラーからモノクロ撮影に切り替え、相対的に感度を上げているようです。であれば、流星を狙うのだし、モノクロで撮ったほうが吉とも思えます。しかし私の場合、一番の目的は「火球」の記録。仕事の関係で時々、近隣で火球の目撃情報が話題になると、地元メディアから問い合わせがあるのだ。このとき、オリジナルの資料があればなぁと思うことが何回かあったので、「火球」専用と割り切れば、メディアにウケるカラーでも良いかと思っています。そのため、ナイトビジョンについてはオフで運用しています。その他、私の場合の撮影設定をスクショでご紹介:

検出設定について
録画のストレージについて
その他の設定

 モーションタグ(自動検出時の緑の四角い枠)は、最初面白いからオンにしていましたが、実際に火球がヒットすると、比較明合成時に邪魔になるので、オフにしています。あと録音については悩みましたが、今のところオフにしています。ちなみに、GitHub に公開されている atomcam tools などを試したこともあるのですが、これは色々とハッピーになれそうなのに・・・ 何故か私の環境下ではうまく動作した試しがないので、今は諦めていますorz

火球クラスの検出成果

 標準アプリでの自動動体検出ですが、いくつか成功例があります。やはり「火球」と割り切れば、ノーマル状態でもぼちぼち成果が出せました。以下、自動検出が働いた例をご紹介:

火球監視の運用から約1ヶ月半後くらいに (2021年8月30日03:02頃 JST)、初めてゲットした長経路の火球. このときはまだモノクロで運用していたが (且つモーションタグもオンにっている)、同僚からカラーでも写ったのでは?と言われ、その後カラー運用に切り替えた.
2021年11月10日23:16頃 (JST) に検出した大火球. 残念ながら私は寝ていたが、たまたま目撃した同僚によると、自分の影ができるほど何回も閃光があり、凄まじい火球だったとのこと. 各地で新聞・テレビでも報じられ (私も地元新聞社に載った)、YouTube 上にも同じ火球の動画が多数 UP されている.
2022年1月14日20:44頃 (JST) に検出した火球. 画面のかなり端っこだが、一応自動検出が働いていた.
2022年1月25日05:39頃 (JST) に検出した火球. これも一応、自動検出が働いていた.

 さて、ここまでが自動検出が働いて、ゲットした火球クラスの流星たちでした。一方で、そこそこ目立つ火球 (流星) じゃん!と思えるのに、自動検出が働いていなかったケースもありますので、以下ご紹介:

2022年3月29日23:06頃 (JST) に出現した火球.
2022年6月9日02:42頃 (JST) に出現した流星. なぜか日付・時計の表示がオフになっていた.

流星群での運用

 2021年のふたご座流星群と、2022年のしぶんぎ座流星群で運用しました。ふたご群に関しては12/12~12/14の晩に計3夜にわたって観測。中には自動検出が働く火球もあり、寝床でスマホからライブ映像を見ていると、ピュンピュン流星が飛んでいる様子がわかりました。ただ、3夜分の動画データを全部「目視」で確認するのは骨が折れるため、長らくデータは塩漬け状態になりました(しぶんぎ群も含め)。

 一方で、Atom Cam2 を使った流星観測は、全国的にもユーザーが増え始め、やはり流星の検出を「楽して」やりたいという声の高まりがどこからともなく聞こえてきました (主に SNS)。そんな中、大変ありがたいことに GitHub に meteor-detect という Atom Cam 用の流星の自動検出コードを Python で作って公開されている方がおられ、私もこれのお世話になることに。さらに鈴木文二さんからご提供頂いたマニュアルや pirosap.tech という blog で紹介されている使い方を読ませて頂き、(私のようなナンチャッテ R 使いでも) 何とかプログラムを動かすことができました。有益な情報に感謝でございます。

 このプログラムはリアルタイムでの検出も可能らしいのですが(私はまだ試してない)、自分にとって最高に嬉しかったのは、撮影後のデータに対しても自動検出を走らせることができる点でした(数年前からパナソニックの GH5S で流星の動画撮影をしているときから、ずっとそういうソフトが無いか探していた)。

【左】コマンドプロンプトで meteor-detect を走らせている様子. 【右】GitHub で公開されている meteor-detect のページ.

 meteor-detect を使うと、ふたご群もしぶんぎ群もザックザックと流星が検出されました。このプログラムは流星を検出すると、動画の切り出しに加え、比較明合成された静止画を吐き出してくれます。流星の出現時間や軌跡が長いと2つのファイルに分かれることもありますが(途中で途切れていることもある)、目視でサルベージすることを考えれば、圧倒的に効率が高く、多くの人がハッピーになれるプログラムです。

meteor-detect で検出&比較明合成された流星の例 (Atom Cam2 側の動体検知は働いていなかった).

 ふたご群について、meteor-detect でサルベージされたデータを使って、1時間おきに比較明合成してみたのを以下に UP (散在も混じっているので注意)。1時間おきだと、放射点の移動(日周運動)が比較的少ないので、流星群感が出ます。あと、しぶんぎ群については、検出数が多くないので、ピーク夜の画像をひとまとめに合成しました:

ふたご座流星群 (2021年12月13日と14日の晩)

ふたご座流星群 (2021-12-13, 23h~24h)
ふたご座流星群 (2021-12-13, 24h~25h)
ふたご座流星群 (2021-12-13, 25h~26h)
ふたご座流星群 (2021-12-13, 26h~27h)
ふたご座流星群 (2021-12-13, 27h~28h)
ふたご座流星群 (2021-12-13, 28h~29h)
ふたご座流星群 (2021-12-13, 29h~30h)
ふたご座流星群 (2021-12-14, 22h~23h)
ふたご座流星群 (2021-12-14, 23h~24h)
ふたご座流星群 (2021-12-14, 24h~25h)
ふたご座流星群 (2021-12-14, 25h~26h)
ふたご座流星群 (2021-12-14, 26h~27h)
ふたご座流星群 (2021-12-14, 27h~28h)
ふたご座流星群 (2021-12-14, 28h~29h)
ふたご座流星群 (2021-12-14, 29h~30h)
おまけ
(12月13日の晩の画像を全部比較明合成)

しぶんぎ座流星群 (2022年1月3日の晩)

しぶんぎ座流星群 (1月3日の晩の画像を全部比較明合成)

 ちなみに、サルベージされた動画データについては、そのうちまとめて、YouTube に UP したいと思っています。UP したら、この記事に追記します。

何等まで写るのか?

 ところで、Atom Cam2 は何等星まで写っているのだろうか?ステナビと見比べながら、大雑把に月の無い透明度の良さそうな日のデータをあさってみた。

カラー撮影の映像をスクリーンショットした画像(blog 用に少し明るさ調整している)。星名に続けてカッコ書きで記した数字は等級。ただし変光星図によくあるように、小数点を省略する形で表記。
モノクロ撮影(ナイトビジョンオン)の映像をスクリーンショットした画像(無加工)。星名に続けてカッコ書きで記した数字は等級。ただし変光星図によくあるように、小数点を省略する形で表記。

 あくまでザッと見た感じでは、カラーモードで約4等台。モノクロモードだと約5等台という印象です。モノクロモードだと1等ぐらい暗い星が写っていそうで、薄っすらと夏の天の川も写る。ただし、比較している映像が季節が真逆の夏と冬なので、突っ込みどころがあると思いますが、ご容赦ください。

さいごに

 Atom Cam2 を使った夜空の監視。はじめは火球の監視ができればと、割り切って運用していましたが、meteor-detect の登場で、流星群のみならず、日々の流星検出にもとても威力を発揮してくれるようになりました (プログラムの製作者に大感謝)。ただ私の場合、meteor-detect の運用は撮影後にまとめて実施するスタイルなので、どうしても1時間おきに手動でプログラムを走らせています。これが自動化できれば(例えばサルベージ期間の指定)、さらに効率的に、流星のサルベージができそうです。

 なお、先に紹介した pirosap.tech という blog では “PCとATOM Cam 2で流星検出 (期間指定)” という方法も紹介されており、Windows であれば、power shell を駆使すれば、ハッピーになれそうな感じなのです。おお、これは素晴らしい情報!とてもありがたい!と思って飛びついたのですが・・・ な、何故か私の環境下では、これがうまく動かず・・・ もう少し PC のお勉強が必要そうです。

 今後、日々検出された流星については、blog に記録を残すか、あるいは YouTube にアップしていきます。2022年のふたご座流星群も迫ってきましたし、AtomCam2 を使った流星観測、引き続き楽しめそうです☆

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2022/02/24の観測

矮新星 SX LMi (2022/02/24) の光度曲線

久方ぶりに、院時代のライフワークだった矮新星の観測をしました。VSNET を見たらこの星が面白そうだったので、リハビリや機材テストも兼ねて撮りました。スーパーアウトバースト中みたいで、0.2~0.3 mag 程度のスーパーハンプが検出されました。とりあえず VSOLJ-obs にも報告済みです。

ノーフィルターで撮像した画像例(上が北)。V = SX LMi、C = 比較星 (12.97 Vmag)、K = チェック星 (14.35 Vmag)。

↑観測した画像の例です。視野は約26 x 22 分角という感じです (f=1600mm)。ビニングは 3×3 としました。使ったカメラのピクセルサイズが 4.54 ミクロンということもあり、まぁ 3×3 でも問題無いだろうと判断しました。アンダーサンプリングにならないか、多少心配しましたが、かつて 大学の ST-7XE (9ミクロン) で観測していたときは 2×2 ビニングで撮っていたので、まず問題無いですよねぇ(多分)。

測光については、AIP4Win (v2.4.10) を使いました。このソフト、いつの間にやら、ソフト側で registration が要らなくなって、誰でもインストール&利用できるようになっています。ただし、ココにアクセスしてコミュニティにユーザー登録をしないと、DL 画面に行けないようになっています。自分がかつて使っていた頃に比べると、だいぶバージョンがあがっていますが、おいおい!っていうバグもありますね。例えば、ダークやフラットのマスターフレームを作成し、それを保存しようとすると、エラーが発生します。これは以前は普通に使えた機能なのですが・・・。


ちなみに、数年前からチマチマと(教育・普及向けの資料撮影用)としてマイ機材を増やしていたのですが、昨年、ひょんなことからミードの25cm (F6.3 / ワイドフィールド版) を知り合いの方から譲り受けることになりました。フォーク架台(LX-200)は通電もせずお亡くなりになっていたので、架台から鏡筒だけ外して使用しています。鏡筒については、手持ちのスカイウォッチャー EQ6R pro (アリミゾ)に載せたかったので、アリガタレールがくっつくように、厚み1cm程度のアルミ板を職場の工作機械で加工して、ゲタを3つ作り、なんとか鏡筒にひっつけております。

自宅の庭にたたずむマイ観測機材ども。

↑こちらがマイ機材(の一部)です。ピラーもスカイウォッチャー製(ケンコーがOEMで出しているやつと多分同じ)で、車輪がついているのが good です。実は1年半くらい前に、家を建てた関係で庭があり、自宅観測用に土間コンを打ったところがあるので、そこにピラーを出しています。連夜で撮影が続くときはタイヤ保管用の銀色のカバーをかぶせて出しっぱなしにすることもありますが、雨天が心配されるときは軒下に移動させます。夏場の灼熱期間や台風などが心配される場合は、赤道儀や鏡筒は基本屋内に退避させています。

なお、赤道儀の制御についてはハンドコントローラーでやっていました(メジャーどころの資料撮影では事足りるので)。しかし、さすがに変光星観測となってくるとハンドコントローラーでは物足りないので、最近は WiFi アダプターを差して、スマホから SkySafari などで自動導入&遠隔操作しています。

20~30cm 級の鏡筒はいつかお金が貯まったら… と遠く夢見ていただけに、急に理想の筒が手に入ってしまったので、ついついヤフオクで良さげな CCD がないか眺めている日々でした。そんなとき、この2月に QSI 628s なるモノクロ冷却CCDカメラ(16 bit)を発見し、なんとかお小遣いでも買えそうな額だったので、即決でポチってしまったわけです。CCD の制御に関しては APT (Astro Photography Tool) という撮像・赤道儀・オートガイドなどの制御を統合的に行うソフトを使っています。まだ使い慣れないのですが、似たようなソフトとして N.I.N.A. (NIGHTTIME IMAGING ‘N’ ASTRONOMY) といのもあり、今後はどっちが自分に合っているか試しながら使っていこうと考えています。

オートガイドについては Orion StarShoot というのを使っていますが(これは姫路に居た2013年頃に買ったやつです)、今回のテスト観測では使いませんでした。というのも、極軸合わせは QHY の PoleMaster を持っているので、これで合わせるとかなりイイ感じの追尾精度が出るからです(眼視極望で合わせたのと大差無いという意見もあるようですが)。ただし、今後5~6時間という長時間の連続測光をやるようなときは、オートガイドがあったほうが安心でしょう。

制御用のPC については中古ジャンクで買った Surface Pro3 を使っていまして、庭で撮影中は適当な箱に入れて屋外に放置し、それを室内のPC(無線経由)からリモートで監視・操作しています。Surface はコンパクトなので遠征撮影先でも重宝しているのですが、USBの差し口が1つしか無いので、使う機材によってはUSBハブが必要になります。

IMAKO Observatory から見た南向きの眺め。

↑自宅の庭から見た南方向です。ほぼ田園が広がり、南向きで邪魔になるのは電線くらいです。家を建てるさい、土地探しをしたときは、撮影・観測のことを考えて、とにかく南の空が開けているところを探しました。山の稜線の上にはカノープスもよく見え、最終目標である自宅からの新星サーベイのためにも(いつ開始するかはまだまだ未定)、ココを選んで良かったと思っています(もちろん35年ものローンを組んでいるわけですが ^^;)。なお、一度自宅の夜空の明るさを測定したところ、20.0 mag/□” という感じでした。一方で、車で1時間くらいかけてよく訪れる遠征撮影地だと、21.2 mag/□” という感じで、国内でも指折りの空が残されている感じでしょうか。


今回、本当に懐かしき矮新星の連続測光観測をやったわけですが、2児の父ということもあり(長男はいよいよ4月から小学生!)、あくまでマイペースにやっていく予定です。子どもを寝かしつけていたら、自分もそのまま一緒に寝てしまうこともよくあります。何より撮ったデータで研究をするような野心もありません。でも、こういう観測はやっぱり好きなんだなぁ、というのが正直なところです。また何か観測したら、ここにアップするかもです。あと機材関係の話題なども。

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傘と星座

※これまで、仕事で蓄積してきた天文系の工作や実験などについて、備忘録がてらこの blog に記録しておくことにする。

さて、星座傘といえば、群馬のOさんが開発されたこれ(星座早見傘)が業界では大変有名である。実用性を兼ねており、教育・普及の現場で色々な方が活用されていることと思います。

そういった中、もっと簡単な工作で(小さな子でも)、星座や夜空に親しみを持ってもらえればと思い、2016年度に我流の超簡易星座傘を考えたことがありました(星座早見的な実用性は無い)。

【準備物】イベント中に使ったスライドより抜粋

用意するものは、100円ショップのビニール傘(6本骨)、大中小に切り抜かれた星型シール、星座シート6枚(自作)である。

【台紙にあわせて星型シールを貼っている様子】

イベント参加者の作業じたいは非常に単純で、傘をひろげた状態で、星座シートを下にしき、星座の形(星の位置)にあわせて星型のシールを貼るだけである。(オプションとして、カラーの油性マジックで、星座線を引くのもアリだろう)

【星型シールの貼り方 / 星の明るさとシールの大きさの関係】イベント中に使ったスライドより抜粋

一応、星の明るさは考慮して(超大雑把に)、大中小の星型シールはある区間の等級に該当するようにした。ただ対象が小学校低学年だったこともあり(学校ではまだ星座のことすら学習していないため)、星の色までは再現しなかった。星型シールの色はランダムに準備し、子どもたちが好きな色で星座を作る形式をとった。そのため女の子なんかは、ピンク一色を頑張って寄せ集め、キュートな北斗七星ができたりもしていた。ちなみに、星の色と表面温度の関係は、発展的な内容として小学4年時に学習するため、対象(学年)によっては、星型シールの色を考慮してあげても良いだろう。

100円ショップ (ダイソー) で買ったホログラムシール.

なお、星型のシールはホログラムシールを用いて作成する。この商品は100円ショップにて折り紙サイズで売っていたものである(1つ5色×2枚ずつ、計10枚入り)。私の場合、これを星型のパンチで、自分でひたすら打ち抜いて準備した。ちなみに、このホログラムシールは粘着面(裏面)も銀色のホログラムになっており、シールを貼った反対側からもキラキラ見えるのが嬉しいポイントだったりする。

大中小の星型パンチ。中サイズ(中央)のパンチは100円ショップ。それ以外は楽天などで探したもの。

星型のパンチは大中小、それぞれサイズ感をあーでもない、こーでもないと試行錯誤し、以下のようなサイズで打ち抜けるものを選んだ(パンチは上の写真の通り)。大サイズは約2.5cm、中サイズは約1.5cm、小サイズは約1.2cm。イベントでは当時、35セット準備する必要があったので、大サイズは175個、中サイズは840個、小サイズは420個の星々を打ち抜いた。大・中のパンチはテコの原理式なので指の負担が少ないが、小サイズは鉛直に押し切るタイプで、失敗も多く(指が一番疲れる)、準備に最も苦労した点かもしれない。

ちなみに、100円ショップを巡っていると、星型のシールそのものが、売っていることもあるので、うまくイイものが見つかれば、修行のようにパンチをやる必要は無いだろう (^^; あと、星型パンチを複数用意できる(資金面に余裕がある)場合は、参加者に打ち抜いてもらうのもい良いかもしれない。

もし興味のある人は、以下に星座シートなどのファイルを置いておくので、天文の教育・普及(非営利)が目的であるなら、ご自由にお使いください(この記事のコメント欄に「使わせてもらうよ」と一言あると嬉しいかも)。スライドはあくまで参考程度に (^^;

シート内には北斗七星、しし座、はくちょう座、こと座、カシオペヤ座、オリオン座があります。しし座を除いて、小学校でも学習するものばかりです。本当はさそり座も入れたかったのですが、夏に偏るのでイベントでは除外(さそり座といて座のシートも作っていましたがお蔵入りっす)。

本工作はJAXA宇宙教育センターが後ろ盾となる「コズミックカレッジ」内で行ったものです。実施は2017年2月(2016年度)で、実施報告が JAXA のホームページで公開されている。

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γ Per の観測 (2019/11/14~11/30)

デジカメで観測した γ Per の2019年における食.

2019年11月14日~30日までの γ Per の光度曲線です。とりあえず、食は終わりました。残念ながら、天候の関係で第3, 第4接触のあたりを観測することができませんでした。FB には暫定的な光度曲線を UP していましたが、ボトムの部分のばらつきが大きいような気がしていました。それで、1回の観測でおよそ4~6枚の画像を撮っていたので、それらを全部測定。同じ日の画像でも V は比較的ばらつきが少なかったですが、B, Rc は日によっては 0.1 mag 程度ばらつく場合もありました。上記の光度曲線の測光値は、日毎に平均をとったものを採用しています。さて、一応これから VSOLJ-obs にも報告をしようと思います。

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